三十年ぶりのめぐり合い

コラム

先日、お友だちと紅葉狩りに行ってきました。
当初の予定では姫路城近辺だったのですが、ここでお互いに顔を見合わせて一言。

「絶対に人が多いよね」

それならば、行き先を変更しようという話になりました。

「やっぱり、紅葉だとお寺かな?」
「だろうね~」
「このあたりのお寺でも紅葉がキレイだよね」
「じゃあ、姫路まで行くのはやめにしようか。人も多いだろうし」
「うん、じゃあ清水寺はどう? あそこも紅葉がキレイだってきいたことあるし」

というわけで、西に向かっていた進路を北に変更して改めて出発。
え、清水寺って京都じゃないの?って思われた方も多いでしょうね。
でも、清水寺って京都だけではないのです。今回の目的地は西国三十三か所の札所の一つでもある播州清水寺。

ここなら観光地でもないから人は多くないだろう。せっかく紅葉をみるなら、ゆっくり楽しみたいよね。
そんなこんなでの行き先変更でした。

その先に思いもよらぬものが待っていたんですが、その時は知る由もありません。
お天気もよかったので、のんびりとドライブを楽しんでいました。

 

これって呼ばれたのかな?

目的地でもある清水寺は山頂にあります。
今でこそ車で簡単に登ることができますが、昔は険しい山道を歩いて登るしか方法はありません。
それなのに、立派なお寺が建立されている。人間の力っていうものをしみじみを感じることができました。

そして、入山拝観料を払った時にもらったパンフレットの中の一枚に思わず目が釘付けになりました。
それが『三十年に一度の御開帳』という言葉だったんです。

この清水寺のご本尊は千手観音です。それ以外に十一面観世音菩薩が秘仏ご本尊として祀られています。
この菩薩さまの御開帳が三十年に一度。ちょうど、今年がその年にあたっていたんです。

そんなこと、知りもせずに清水寺に行こうと決めていました。
他にも近隣のお寺で紅葉がキレイなところがあるのを知っていたんですよ。それなのに、なぜか選んだのはこの清水寺。

ということは、観音様に呼ばれたということなのかな、とも思いながらお顔を拝見してきました。
とっても穏やかな顔をなさった仏様で偶然とはいえ見ることができてホントに良かったと思いました。

こういうことってあるものなんですね。一緒に行った友だちともそんなことを話しながら帰途についたわけです。

 

自分の気持ちとつながっているのかな?

紅葉狩りに行くからというわけではないのでしょうか、このところ気になっている色があります。それが『赤』。

今回の紅葉狩りの時のコーデもどういうわけか赤にまみれていました。
赤のカーディガンにストールも赤をメインにしたチェック。
ここまで赤を多用しているのも今までの私では考えられないことなんです。

たしかに小物では赤を使うことはあったんです。
でも、ここまで赤をメインにしたコーデは今まででは考えられない。

この赤という色ですが、エネルギーや生命力を示している色なんです。
目的に向かってまっしぐらに進んでいく色でもあるとか。
となると、今の私の気持ちにもつながっているんだろうか。そんなことも思わされました。

それだけではないんです。
赤という色はそういう正の部分だけではなく思うように進めないことに対するストレスやいら立ちも示しているとか。
そう言われてみると、そういう部分もあるのかもしれません。

そんな時、偶然のことから普段はお会いすることのできない十一面観音様にお会いすることができた。
この観音様は人の救済をなさってくださいます。

ということは、私の中の焦る気持ちがこの観音様につながったのかとも思ってしまいました。
紅葉狩りに行っただけなのに、帰ってからもそんなことを考えさせられる。ちょっと不思議な体験をした一日でした。

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