マンドラゴラって知っていますか?
映画『ハリー・ポッター』シリーズで薬草学の授業の中で出てきたので知っているという方も多いと思います。
他にも人気ゲーム『ドラゴン・クエスト』シリーズの中でもモンスターとして登場しているので、そちらで知っているという方もいるでしょう。
では、このマンドラゴラっていうのは映画やゲーム、ファンタジー小説に出てくるような架空の植物なのでしょうか?
たしかに、そう思っている方が多いのでしょうね。
でも、このマンドラゴラという植物、現実に存在しているんですよ。
おまけに実際に目にすることもできるんです。
ここでは、マンドラゴラをみることのできる場所、ちょっと怖い伝説の真相など紹介したいと思います。
怖いものほど見たくなる
このマンドラゴラをみることのできる場所。
それは兵庫県南あわじ市八木養宜上の観光施設「淡路ファームパーク イングランドの丘」なんです。
この花が咲いたのは同施設では初めてで、国内でも珍しいというんですよ。
同施設では昨年12月に紫の花びらを伴う直径約3センチの花が2輪開花。
1月10日には花が7つ咲いて、つぼみは5つあるそうです。
1月20日頃までは花を楽しめるという話です。
公開場所は来場者の出入りの多いコアラ館とのこと。
叫び声を聞くと死ぬという伝説がありますが、花を見るだけなら大丈夫?
栽培担当の方が寒さ対策をしながら育てたという花を楽しんでみませんか?
マンドラゴラってどんな花?
このマンドラゴラという植物はナス科の植物で地中海が原産です。
人間の胴体と手足に似た形の根を持っています。
この見た目からマンドレイクは完全に成熟すると自ら地面から這い出して、二股に分かれた根を足のようにして歩くといわれているのだと思います。
ちょっと考えたらシュールですし、恐ろしい部分もありますよね。
この根ですが、幻覚、幻聴を起こす精神毒が含まれています。
その効能がかなり劇的なために「引き抜くと悲鳴を上げて、まともに聞いた人間は発狂して死んでしまう」という伝説が付け加えらえたようです。
魔法や錬金術を扱うファンタジー小説によく登場するのもそのせいかもしれませんね。
実際、私もファンタジー小説が好きでよく読みますが、マンドレイクはわりとポピュラーに登場してくるように思いました。
伝説の真相にはこんな裏が?
実はこの「イングランドの丘」では5年前にマンドラゴラを植え替えたそうです。
当然、栽培担当の方は「引き抜くと悲鳴を上げる」というマンドラゴラの根茎をあらわにしたわけです。
でも、「悲鳴は聞えなかった」とのこと。
たしかに、落ち着いて考えれば植物を引き抜くことで悲鳴を上げるということはあり得ないって思いますよね。
ところが、マンドラゴラに関していえば、人間のようにもみえる根茎のせいで、そういう風に思われたのかもしれませんね。
また、中世ヨーロッパでは、マンドラゴラは錬金術や魔術で使われるために珍重されていたそうです。
現代の私たちでは錬金術や魔術というと現実離れしていますが、中世ではそれが現実のものとして認識されていました。
となると、乱獲を防止しないといけない。そのために、このような伝説ができたのではないでしょうか。
マンドラゴラの花はそんな伝説があるとは思えないくらい可愛らしい花です。
淡路に遊びに行く予定があるなら、「イングランドの丘」まで足を延ばしてみるのもいいのではないでしょうか。
動物もたくさんいるので、お子さんが一緒でも十分に楽しめる施設ですよ!
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