お正月の雰囲気を一番強く感じるものってなんでしょう?
おせち料理や年賀状という答えもきこえてきそうですね。
でも、それだけではなく、鏡餅もお正月にはなくてはならないものですし、この時だけのものですよね。
1月11日はその鏡餅を食べる行事である『鏡開き』の日でもあります。
ここでちょっと疑問に感じることもあるのではないですか?
なにしろ、鏡餅を割るのに、どうして『開く』という言葉を使うのか。
それには深い意味があるんです。
それがどんな意味なのか。他にも簡単なレシピも一緒にご紹介しますね。
1月11日は餅づくしの一日にしませんか?
この1月11日の鏡開きは、お供えしていた鏡餅を食べる行事です。
お雑煮でお餅をたくさん食べてしまったとか、ダイエットのためにはお餅はちょっと控えている、という方もいることでしょう。
でも、この日だけは餅づくしの一日にしてみませんか?
実はそうすることで、神様との絆を深くすることができるんです。
え、どうしてそんなことを言うのか?
その理由は簡単です。
鏡餅というのは神様が宿っているわけです。
信じられませんか?
でも、神様が鏡に依るという考えは分かるんじゃないでしょうか。
いろいろな神社の御神体として鏡があることからもそれはわかりますよね。
ですので、鏡餅は本来、鏡のように薄いのが正式なんです。
鏡に神様が宿るわけなので、その鏡に見立てられる鏡餅にも当然、神様が宿っているというわけです。
そして、ここからが本題です。
その年の神様が宿っている鏡餅は神様からのいただきものでもあります。
ですので、すべて残さないように食べるのが大切なんです。
そして、普通なら硬くなった鏡餅は刃物で切りたいと思いますよね。
でも、それは神様との縁を切ってしまうことになるのでしてはいけませんよ。
『開く』という言葉の印象通り、木槌などでたたいて開くわけです。
『割る』や『切る』という表現は縁が切れそうで縁起が悪いですよね。
これから本番を迎えるセンター試験を受験した人に『滑る』と言わないようなものです。
『開く』という演技のよい表現をすることで、神様との縁を切らないようにという気持ちを表しているんですよ。
開いた鏡餅でお汁粉はいかが?
鏡餅は硬くなっていますよね。
となると、そのまま焼いて食べてもあまり美味しくないかも。
そんな時は餅グラタンやピザに利用するというのも方法ですよね。
大きな鏡餅だと一日では食べきれない場合もあります。
そんな時は冷凍保存をするというのもいいんですよ。
お餅は冷凍保存しても味に変化はありません。
いろいろな食べ方をして最後まで美味しくいただくことが神様との絆をより深くすると思いませんか?
では、ここでは鏡開きをした時の定番ともいえるお汁粉の作り方を紹介しますね。
用意するものは鏡餅適宜、粒あん1缶、粒あんと同量の水、塩少々。
ホントにシンプルですよね。次に作り方です。
- 鏡餅はよく洗って水に浸けておきます。
- 鍋に粒あんと同量の水をいれ、火にかけてつぶしながら混ぜます。この時、煮立ったら塩を一つまみ加えることを忘れないでくださいね。
- 耐熱容器に餅を入れ、ラップをして電子レンジで100gにつき1分の割合で加熱します。
- 餅を水で濡らした箸でちぎって鍋にいれ、ひと煮立ちさせれば出来上がりです。
電子レンジではなくトースターで焼けば、香ばしい感じになります。
これはお好みでというところですが、トースターで焼く場合は、木槌などでたたいて開いた鏡餅を使ってくださいね。
神様が宿っている鏡餅です。いろいろな食べ方を工夫して、最後まで美味しくいただきましょうね。
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