痛風は「贅沢病」? 女性だからといって安心できない理由

痛風という病気にどのようなイメージがありますか?
「中年男性がなるもの」「贅沢病」。こんな言葉が出てくるのではないでしょうか。
最近ではすもう芸人のあかつが伴組の収録中に通風の発作を起こしたらしい姿がオンエアされていましたよね。
その番組、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。
このように痛風というと、美味しいものをたくさん食べている、というイメージがありますよね。
ところが、最近の食生活は西洋化していますし、食の質も向上しています。
これらのことが原因で、痛風という病気は一般的になってきているんです。
そして、これまでは男性がなるものと思われていた通風ですが、この頃では女性の患者も増えてきているって知っていましたか?
今まで安心だといわれていた女性に通風が増えてきた理由。
それをちょっと考えてみたいと思います。
通風ってどんな症状なの?
通風は「痛風関節炎」という激しい痛みの発作を伴います。
これが「痛風発作」と呼ばれるものです。
よく「風が吹いても痛い」と言われている通風ですが、その痛みは本当にひどいものだということです。
この痛風発作の症状がでるのが足の親指の付け根です。
ここが赤く腫れあがるので、痛みで歩くどころではなくなるんです。
他にも足の甲や足首の周りなども発症することがありますが、どこで発症しても痛みが激しいことには変わりがありません。
それらのことから、一度痛風発作が起こると、日常生活に支障をきたすことになるんです。
女性も安心できない理由って?
この痛風発作は血液中の「尿酸」の濃度が高くなることで起こります。
尿酸が結晶化して組織に付着したものがはがれると、それを異物と判断して白血球が攻撃するんです。
この時に炎症物質が放出されることで、激痛を引き起こすわけです。
しかし、女性はこの尿酸値が男性に比べて低い傾向にあります。
それは女性ホルモンでもあるエストロゲンが尿酸の排泄をよくする働きがあるからです。
とはいえ、女性だから痛風にならないというわけではないんです。
たしかに女性は尿酸値が高くなりにくいです。
でも、尿酸値が「7.0(ml/dl)」以上になると危険なんですよ。
健康診断で血液検査があれば、たいていチェック項目に尿酸値があります。
尿酸値が高いと心臓・腎臓・血管に負担をかけることがわかっています。
慢性的に尿酸値が高いと腎臓の病気などを引き起こす可能性があるので、注意してくださいね。
ダイットにも注意が必要
女性は尿酸値が男性に比べて低いといいました。
でも、安心しないでください。ダイエットをする時に気を付けないと尿酸値が上がってしまうんです。
ダイエットのためにと下剤を大量に飲んでいたり、利尿剤を使っていたりしませんか?
これらは尿酸値を上昇させる場合があるんです。
他にも流行の炭水化物制限ダイエット。これも尿酸値が上がる可能性のあるダイエットです。
この炭水化物制限ダイエットをしているとケトン体という物質が発生します。
実はこのケトン体って尿酸を体外に排出しにくくする働きをするんです。
ということは、尿酸値が上がって痛風になりやすい……
ダイエットをする時は、ちょっとこんなことも気をつけておきましょうね。
通風の予防には普段の食生活が大事です!
通風を予防するために一番効果的なのは、普段の食生活を見直すことです。
尿酸値を低く抑えるためには食生活を考えてみましょう。
アルコールが尿酸値を高くする食品としては筆頭に上げられるでしょう。
他にもプリン体を多量に摂取することも尿酸を多くしてしまいます。
とはいえ、プリン体ばかりを気にしていると食べるものがなくなってしまいます。
ですので、バランスよく食べるということが重用になってくるんですよ。
- 野菜を多めに食べる。
- 乳製品を多めにとる。
- 炭水化物は控えめに。
- 適度な運動を行う。
以上のことはダイエットをする上でも大切なことですよね。
つまり、痛風を予防するということはダイエットにもつながるということです。
極端なダイエットは尿酸値を上げる可能性がありますが、適度なダイエットは問題なし。
女性でも痛風になる危険があるのですから、ダイエットをしてキレイになることで痛風を予防していきましょうね。
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